加藤製作所の株価検証

・加藤製作所については、平均1080円で500株所有

・現状の経営状況は厳しいが、いずれ業績が回復して株価も回復すると予測

 

2020年度決算内容について

・日本、中国、欧州ともに建設用機器の需要は落ち込んでおり、営業損失28億円、当期純損失57億円(法人税等調整額29億円計上)。2022年期第二四半期以降の国内需要回復を見込んでいるが不透明さはぬぐえないとのこと。また、運悪く2020年7月にホテルを開業し、減損7億円を計上。

・借入金の内、135億円については、財務制限条項が付いており、ヒットしているが、今後も継続的な支援が得られるものと考えているとのこと。 

 

継続保有する意向に至った理由

・建設需要について、東京都心では2023年以降の竣工に向けて大型プロジェクトが数多く開始されており、国内需要は回復していくものと考える。中国については、競合も多いとのことで正直どの程度の需要があるのかは不明。

・歴史もある会社なので銀行の協力体制も得られるものと思慮。BS見る限り、純資産比率、流動比率は問題ないレベルであり、キャッシュが不足して倒産するリスクは当面ないと判断。

・ここ10年の株価の推移を見てみると業績により大きく変動している。将来の需要動向もよくわからない状況ということもあり、多くの人が投資を控える現在の株価が底付近であると認識。

・金融機関からのプレッシャーもあり、経営陣も本気度も今まで以上のものと考える。長い歴史で何度も同様の危機を乗り越えてきた会社だと思うので、今回も期待を込めて乗り越えてくれると考える。

 

今後の方針

・需要については、早急な回復は期待できないが、企業としてどのように変わっていくのか長い目で復活を期待したいと思う。当面問題はないが、倒産の可能性だけは随時チェックが必要だと考える。