★㈱ジェイ・エス・ビーを追加購入

昨日、㈱ジェイ・エス・ビーを100株だけ追加購入しました。

決算発表で来期予測が保守的だったため、失望売りで10%以上急落、ここがチャンスと思い切って購入しました。

ジェイ・エス・ビーという会社については、ほとんどの方がご存知ではないかと思います。私は本業で少し関わることがあったため、多少の知見があります。

今回、購入した理由を以下にまとめました。

事業の安定性

学生向け賃貸マンションの仲介・運営管理が主な収益源ですが、その他に高齢者向けのマンションや介護なども手掛けている会社です。

毎年春先に収益が集中する傾向がありますが、これは春先に学生が賃貸借契約を締結するため、その手数料が一気に発生するからだと思われます。

学生向けの賃貸マンションについては、各大学と提携して地方から出てきた新入学生向けに学生向けマンション情報を提供しており、ニッチな業種ではありますが、競合も少なく、参入障壁も相応にあるため、数社の大手企業で独占している状況です。

私も地方出身で大学から東京に出てきましたが、入学手続き等で時間がない中、マンションについては、大学の生協などで情報を入手して決めました。また、親御さんにとっては、食事つきの学生用マンションに大事なご子息が入居した方が安心感もあります。

競合が少ないこともあり、一度管理物件を受託すると永続的に受託できるため、毎年新規受託分が積みあがっていくという構造です。

日本の人口構造として、出生率の減少とともに学生も減少傾向ではありますが、大学への進学率は増加しており、特に都市部の大学に人気が集中している状況を考えると、学生用マンションのニーズは減ることはないかと考えております。

コロナにより、来年度は都市部への進学が一時的に減少するリスクはありますが、中期的なトレンドに変更はないかと思います。

売上等の推移

【業績】 売上高 営業利益 経常利益 純利益 1株益(円) 1株配(円)
連17.10* 36,428 2,769 2,638 1,550 187.8 18.5記
連18.10* 38,940 2,958 2,890 2,078 231.2 20記
連19.10* 42,667 3,425 3,345 2,307 242.0 27.5
連20.10予 47,100 3,730 3,600 2,400 249.8 28
連21.10予 50,000 4,000 3,900 2,600 270.6 28〜30

上記のビジネスモデルにより毎年増収増益が続いております。

21.10が微妙な減益になるという会社予測が昨日発表されましたが、ある程度保守的に見込んでいるのではないかと考えております。

 

会社予測ベースでPER10.99倍なので、指標的に割安かと判断しました。

この1か月で株価は大きく上昇しておりましたが、昨日は失望売りで上昇分の70%が1日で急落しました。もともと200株所有しておりましたが、追加で購入したいと思っていたので、良いタイミングだと思って急いで購入した次第です。

今後数か月は退屈な動きが続くとは思いますが、底堅いビジネスモデルにかけてみたいと思います。

★㈱電算システムを購入

㈱電算システムを1単位株のみ購入しました。購入した主な理由を以下に3点まとめてみました。

業績が継続的に増収増益

以下の数字をご覧ください。派手さはありませんが、着実に新規顧客を増やしつつ、既存顧客の管理も怠っていない企業風土があるのではないかと想像します。

また、今年度の数字も第三四半期までの実績を見る限り、予想を上回る可能性が高いと考えております。

単位:百万円   売上  営業利益

2015年12月期  28,956   1,042

2016年12月期  30,369   1,125

2017年12月期  33,545   1,297

2018年12月期  36,576   1,668

2019年12月期  40,202   2,268

2020年12月期予 46,200      2,500

2021年12月期予    50,300      2,730

事業の安定性

情報処理サービス、払込票決済などの収納代行サービスが中心ですが、顧客開拓することで順当に伸びていく事業のように感じます。積極的にM&Aも行っており、常に新規展開を探っていく意欲がうかがえます。また、今回投資した主な要因として、グーグルの販売代理店の展開も行っているということがあります。Chromebookの評判も良いですし、今後も伸びていく可能性を秘めています。

株価の割安性

現在の株価ベースでPER20倍です。同様の業績でも注目度が高い企業と低い企業でPER倍率は大きく変わるものだと認識していますが、電算システムの場合はなんとなく地味な企業名や地方企業(本社岐阜)ということもあり、低めのPERに留まっているように思えます。直近の高値から30%超下がった理由としては主に増資の影響だと思いますが、こちらの資金をM&Aで有効に使い、増収増益に結び付ければ再評価されるのではないでしょうか。

 

正直言って私はあまりITシステム関連に詳しくありませんが、数年間の業績推移を見て、順当に売上および営業利益が増加しているという点を一番評価してみました。

コロナ禍でも業績は好調に推移しておりますし、環境の変化にも対応できる事業と考えています。

直近では2020年7月に4850円の高値を付けておりますが、現在は3250円と30%超下げております。さらに下げる局面では買増も検討したいと思います。

最低2年以上の中長期投資を基本としておりますが、当然想定したシナリオに異変が生じた場合は売却を検討します。

■所有株(2020.12.1)

現在の所有株と購入価格比をウェイト順に記載します。

不動産系銘柄と優待銘柄に偏っていますが、一部成長しそうな銘柄にも投資しております。また、アメリカ株は主にサービスを利用したことがある銘柄およびビジネスモデルの良いブランド力のある銘柄を中心に投資しています。

アマゾンとアルファベットは10年ほど前から投資しているため増加率も高いですが、その他の銘柄はほとんどがコロナショックの後に購入した銘柄となります。

現在の投資資金は約2500万円となります。

 

日本株

三菱地所(+23%)

富士通(+37%)

・フロンティア不動産投資法人(+27%)

・ジェイ・エス・ビー(+45%)

日本郵船(+50%)

セブン&アイ・ホールディングス(▲1%)

・CREロジステックファンド投資法人(+44%)

・ビーグリー(+12%)

・リゾートトラスト(+21%)

・東急(▲15%)

三井不動産(+16%)

ソフトバンク(+2%)

・スカラ(+36%)

コメダホールディングス(0%)

・ANAホールディングス(▲40%)

吉野家ホールディングス(+43%)

アメリカ株

・ディズニー(+47%)

・アマゾン(+926%)

・アルファベット(+308%)

・ビザ(+28%)

・ジョンソン&ジョンソン(+1%)

・AT&T(+2%)

クアルコム(+84%)

 

 

 

 

平和不動産に対するTOBはあるのか

今日の平和不動産の株価が上昇しています。

三井不動産による東京ドームに対するTOBのニュースが出たため、平和不動産に対するTOBの思惑買いといったところでしょうか。

平和不動産の株について、ちょっと調べてみたところ、以下の状況です。

・シンプレクスアセットマネジメント(ヘッジファンド)の保有割合12.23%

三菱地所保有割合10.9%

・現在の時価総額は約1330億円

・会計上の純資産1137億円(2020.9時点)

保有不動産の含み益は約1100億円(2020.3時点)

実質的なPBRは約0.6倍といったところでしょうか。

 

私の意見としては、三菱地所TOBを行う可能性は十分ありうると思います。

理由としては、以下の観点からメリットが十分あるためです。

①平和不動産の地盤である兜町エリアを取り込める。

②実質的なPBRに比べて割安な株価。

③平和不動産の運用会社を通して、リートの合併もありうる。

三井不動産に対する対抗意識

 

一方でやっかいなのは、ヘッジファンドの存在。

当然TOBを仕掛けるとなると彼らも何らからの対抗措置を行うでしょうから、買収価格が予想以上に上がっていくこと可能性も。

私とのしては、急騰している現在の株価が一旦落ち着いた時点で購入を検討したいものです。

 

高島屋、海外不動産に活路の記事について

本日の日経新聞の表題の記事について私なりの意見です。

高島屋ベトナムハノイにおいて不動産開発に投資するというものである。

19年度の高島屋の営業利益ベースで、国内外の不動産事業は約4割とのこと。

他の大手百貨店である伊勢丹三越やJフロントも不動産業にシフトしている感触がある。

現状の百貨店業態の短期的にも長期的にもきびしい環境から言えば、他の事業領域に活路を見出すのは企業として当然の行動であると思う。

高島屋においては、二子玉川などでの開発実績もあり、相当なノウハウは持っているだろうし、そのノウハウを今後の成長の見込める東南アジアで活かしていく戦略は良いものだと思う。

一流の不動産会社であるかどうかは、ビルや施設単体で稼ごうとすることではなく、街全体を開発して良くしたいという遺伝子をもっているかどうかだと思う。

日本での実績を見る限り、高島屋にはその遺伝子を持っている会社だと感じられる。

高島屋の株価

201220142016201820206008001000120014001600180020002200240026002800020百万40百万60百万

 ここ10年の株価推移を見ると現在の株価はピークの3分の1程度。

日本へのインバウンド観光客が急増し、百貨店の売上も伸びていたため、2018年あたりまでは好調に推移していた。

その後は、インターネット経由での物販普及による売上減少が認識されるようになり、株価も切り下げきたが、コロナによるインバウンドニーズ消滅によりダメを押した形だ。

今後の株価が反転するのは、以下の3点が認識されるタイミングだと思う。

①インバウンドの増加による売上向上

②地方店の閉鎖等のリストラ効果が目に見える形で利益に反映されること

③百貨店事業以外の利益の向上

現状はあまり日が当たっていない百貨店業態ではあるが、反転していく可能性は十分ある。転換点をしっかりと見極めたい。

★ビーグリーの株を購入

今日、ビーグリーという会社の株を300株買った。

スマホ向け電子コミック配信サービス「まんが王国」運営している会社。

 

■購入した主な理由

時価総額112億円(2020.11.25時点)が低く、競合他社と比べ伸びしろを感じた。

・最近電車等でスマホで漫画を読んでいる人を多く見かけ、一定割合伸びていく業界だと確信した。

 

下の図はここ6か月の株価推移である。コロナが追い風の業態にもかかわらず第三四半期決算の利益が伸びていないため、株価も足踏み状態だ。

 

チャート画像

といっても今期の純利益予測は7億円のため、もし達成できればPER16倍。

伸びしろの多い事業だけに順当に利益を伸ばせれば大きく上げる可能性もあるかな。

第三四半期は出版社の買収に伴うファイナンス費などの一時的な費用の発生があり、利益が圧縮されている部分がある。

問題は、ポイント還元などで営業利益率が伸びていない部分だが、一気に顧客を取り込もうという作戦が、吉とできるか、凶とでるか。

どちらにしても2年程度は所有するつもりで期待半分購入した。

もう少し競合他社のことや、この会社の有利な点などを調べて買うべきかもしれないが、何分ゆるい分析と直感で買ってしまうことが多いのでご容赦いただきたい。

生保 新契約42%減収の記事について 

今日の日経新聞の記事で生保の新契約が大幅に減収となっているとの記事が出ている。

コロナ禍による対面営業の自粛が大きな要因とのことだ。

今後も対面での営業が主流になるとの生保大手幹部のコメントも載っている。

そのコメントに対して違和感を感じた。結局、生命保険とはお客さんが自ら買いたい商品というより、ガツガツした営業によって、生命保険をよく理解していない人に対してメリットだけを言って売りつけているというものであるように感じる。

私は現在、日本の大手生命保険会社の商品と外資系の商品の生命保険を契約している。

保険を契約した経緯は、サラリーマンになりたての頃に会社の先輩経由で生命保険の営業者とむりやり面談を設定されて、なんとなく良いことだけを言われて、あまり考えずに契約した記憶がある。結局、途中で解約するものも損な感じがして20年間そのまま契約している。

当時の日本の大手生保の担当営業者は、今考えると年末調整で保険の掛け金が全額返還されるといった趣旨のことを言っていたが、その程度のレベルの人だった。

一方外資系生保の営業者については、数年後にハガキで退職した旨と新しい担当者を紹介されただけで、いったん契約したらほったらかしという感じである。

今思い起こすと腹は立つが、今から見直すのも面倒だからそのままの状態だ。

私と同じように保険を契約して、そのままの人も多いと思う。

 

また、私の親は、いくつかの保険に契約しているが、そもそも何の契約があるか把握していないし、商品の理解などしようもない状態である。

当時勤めいていた会社の関連会社の代理店任せになっており、保険イコール安心できる預金といった意識しか持っていない。何かあれば、知識のない代理店の担当者を頼っているが、代理店もきちんとした知識を持っているのか疑問である。

 

今はネット経由などで個人が自由に選べる環境もあり、以前のように会社に勝手に入って営業するようなことはできなくなっている。

過去のようにガツガツした営業だけでは厳しい環境になっているため、それぞれの顧客が本質的に何を必要としているのか真摯に向き合った営業をしていかなければ、大手の生命保険会社もこれからは大変になってくると思う。

といっても多くの従業員を抱えて、ガツガツ営業時代の成功体験を売りつけるだけの役員しかいないような生命保険会社は、なかなか変わらないのだと思う。

銀行と同様に時代に取り残された斜陽産業に感じる。

 

私たちのような個人は、自分というものをしっかり持って、だまされないようにしたい。

そのために以下を意識したい。

①しっかりした金融商品の知識をもつこと

②営業マンの言いなりにならない自分をもつこと

③とりあえず今後5~10年間の自分にとって必要なものは何かをじっくり考える

 

保険は毎月定額が発生する大きな出費であるため、日々の節約以上に真剣に考えるべきだと思う。