生保 新契約42%減収の記事について 

今日の日経新聞の記事で生保の新契約が大幅に減収となっているとの記事が出ている。

コロナ禍による対面営業の自粛が大きな要因とのことだ。

今後も対面での営業が主流になるとの生保大手幹部のコメントも載っている。

そのコメントに対して違和感を感じた。結局、生命保険とはお客さんが自ら買いたい商品というより、ガツガツした営業によって、生命保険をよく理解していない人に対してメリットだけを言って売りつけているというものであるように感じる。

私は現在、日本の大手生命保険会社の商品と外資系の商品の生命保険を契約している。

保険を契約した経緯は、サラリーマンになりたての頃に会社の先輩経由で生命保険の営業者とむりやり面談を設定されて、なんとなく良いことだけを言われて、あまり考えずに契約した記憶がある。結局、途中で解約するものも損な感じがして20年間そのまま契約している。

当時の日本の大手生保の担当営業者は、今考えると年末調整で保険の掛け金が全額返還されるといった趣旨のことを言っていたが、その程度のレベルの人だった。

一方外資系生保の営業者については、数年後にハガキで退職した旨と新しい担当者を紹介されただけで、いったん契約したらほったらかしという感じである。

今思い起こすと腹は立つが、今から見直すのも面倒だからそのままの状態だ。

私と同じように保険を契約して、そのままの人も多いと思う。

 

また、私の親は、いくつかの保険に契約しているが、そもそも何の契約があるか把握していないし、商品の理解などしようもない状態である。

当時勤めいていた会社の関連会社の代理店任せになっており、保険イコール安心できる預金といった意識しか持っていない。何かあれば、知識のない代理店の担当者を頼っているが、代理店もきちんとした知識を持っているのか疑問である。

 

今はネット経由などで個人が自由に選べる環境もあり、以前のように会社に勝手に入って営業するようなことはできなくなっている。

過去のようにガツガツした営業だけでは厳しい環境になっているため、それぞれの顧客が本質的に何を必要としているのか真摯に向き合った営業をしていかなければ、大手の生命保険会社もこれからは大変になってくると思う。

といっても多くの従業員を抱えて、ガツガツ営業時代の成功体験を売りつけるだけの役員しかいないような生命保険会社は、なかなか変わらないのだと思う。

銀行と同様に時代に取り残された斜陽産業に感じる。

 

私たちのような個人は、自分というものをしっかり持って、だまされないようにしたい。

そのために以下を意識したい。

①しっかりした金融商品の知識をもつこと

②営業マンの言いなりにならない自分をもつこと

③とりあえず今後5~10年間の自分にとって必要なものは何かをじっくり考える

 

保険は毎月定額が発生する大きな出費であるため、日々の節約以上に真剣に考えるべきだと思う。